カンボディア滞在中の道コン三部信雄氏より，カンボディアのモバイル情報が提供されました

さて、カンボディアのモバイル状況についてお知らせいたします。

１．プロバイダ

インターネットアクセスプロバイダは、カンボディア電話公社（？）が運営する
CAMnetと、東チモールでもおなじみのオーストラリアTelstra社の２社があります。料
金は後者の方が高めですが信頼度は高いような話を聞いています。JICA事務所でも
Telstra社と契約しているようです。

一方、i-PASSですが、契約しているのはこの２社のどちらでもない「シータ」とかい
う専用線販売会社（？）のようで、はっきり言って接続状況は極めて悪く、速度も遅
い（最高で28,800bps）です。前述の２社は通常回線で56kbpsまでサポートしていま
す。少なくともプノンペン市内でのTelstra系の接続状況は良好です。私もTelstra社
と契約しました。

２．地方からの携帯電話による接続

途上国の例に漏れず、ここカンボディアでも携帯電話が急速に普及しています。私
は、インドネシア、東チモールでも使用した、Siemens社のS25（赤外線ポート付き。
現在では後継機種のS35）を使用していますが、今回は数ある携帯電話会社の中からカ
ンボディア最大のMobiTel社（012で始まる）のSimカードを購入しました。

なぜかというと、まず第一に、「ＭｏｂｉＴｅｌ同士なら、国内どこからかけても同一料金（市
外料金がない）」、第二に、「Telstra社がこのMobiTel用のアクセスポイントを用意
している」からです。すなわち、MobiTelの携帯を持っていて、Telstraとプロバイダ
契約をすれば、カンボディアの何処にいても（携帯電話のエリア内であれば）市内通
話感覚でインターネットアクセスできるわけです。ただし、接続速度はあくまでも
9600bpsのため、添付ファイル等の送付は困難ですが・・・。

ちなみに、当地でインターネット接続可能なGSM携帯を買うと、インドネシアあたりの
２倍（450ドル）位します。当地で買うよりも他国で購入する方がいいと思います。

３．携帯の設定

しかし、携帯からTelstra社に接続するためには、Simカードの入った携帯端末を
Telstra社に持ち込んで、携帯番号を登録する必要があります。この作業には半日から
１日かかります。私は石原さんという、当地の電子機器納入業者の方に委託しまし
た。今日、プノンペンで設定をお願いし、その後タケオに戻ってきて接続を試みたと
ころ、見事に接続できました。これから１年間の通信手段が確保できたわけで、本当
にホッとしました。

以上、参考までに報告させていただきました。